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【石の力】もし芸人に不思議な力があったら【開放】

632 :新参者:05/02/05 13:13:38
言われてからやっと気づき、木村が石を取り出す。
結局何も起こらなかった石のせいでこんな目にあったのだ。投げつけたくなったが耐えて、
出来るだけ穏やかに川島に渡した。
「有り難うございました。あの……」
「何?」
「怒らないんですか?」
首を縦に振るだけで答えた。こんな馬鹿馬鹿しいことに怒るつもりにもなれないのが本音だ。
川島は一瞬だけ目を伏せて、影ではない暗い雰囲気を背負った。
「すいませんでした」
心底からくる謝礼の意にまた木村は驚くが、今度は表情にすら出せない。
辛うじて動かせるようになった左手を空元気で振るだけだ。
合図を得た川島がまた軽く会釈して、今度は正式にドアから廊下へ出て行った。
取り残された中、二人とも同じ天井を眺める。
長い間使われたせいで作られた染みに何か形を当てはめようとしたが、
影にしか見えないので止めた。木村にとっては今でも、川島がいい人がどうか分からない。
考えないようにしてからもう一つの疑問を浮かべる。こっちはすぐに解決できそうだ。
「なあ」
「何?」
「何でここがわかった?」
鍛冶は少し間を開けてから、不思議そうに答えた。
「いきなり石が光って、何となく分かった」
「なんだそれ」
鍛冶の笑い声。木村も軽く笑う。
対になっている石同士が共鳴したのだろうか。結論は分からないが、
二人が持っている石でないと怒り得なかった出来事のはずだ。

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